話題の映画

先日、
話題の映画を観て来ました。
話題の映画_c0243807_15501394.jpg
『天気の子』

新海監督は、子ども時代に複雑な気象が繰り返される土地に育っそうだ。
そんな気象現象になれ親しみ、空を見ては空想で遊んでいたという。

大人になっても新鮮な感動を持ち続け、その鋭い感覚からか
一つ一つの気象現象が、実にリアルに映し出されていた。
普段 人が何気なく過ごしてきている
雨の日、晴れ間、雨上がり、様々な雨のその場の匂いがするほどの繊細な画面の連続
身近な街はまるでそこにいるかのように描きながらも、メッセージも込められている。

「東京オリンピック前の東京を記録しておきたい。」

そうか、
今、当たり前にあるこの目の前の風景も、何年かしたら変わっている…確実に。

空と人の心とは繋がっている…壮大な地球で、宇宙規模で
はるか昔から。
「コントロールできない存在なのに、個人の気持ちの奥でつながっている」という。

なるほど。まさしく。
天気で人の気分は左右される〜


アニメーションとはこんなにも美しく且つリアルなのか…
とか、
ラッドの音楽が本当にぴったりはまっていていい…とか、

アニメの女子の吐息とか、笑い方とかが苦手なのだが、
いつの間に物語の中に入り込んでいて、
あり得ない展開に、
あぁ そうか
これ、アニメだったんだ…とか思いながらも、
すっかりどハマり観客になっているような…

美しく広がる映像の世界に酔いしれながらも、

家出少年の親は心配していないのか?とか、
彼の生い立ちはどんなだったんだろう?とか…
身元保証なくても、バイトできちゃうんだ…とか、
社会の中での子どもの もどかしい立場とか、、

いろんなことをいっぺんに感じ考えさせられました。

二回泣ける…とテレビで聞いたが、
ん… ん…

やはり、
アニメを観ているという感覚が離れなくて。

しかし、


エンドロールで、、
私は涙があふれてたまらなかった…


これだけ、多くのスタッフが
この絵を 映画を作り上げていたんだ…
丁寧に細かな作業をぬかりなく、
素晴らしい技術で、精魂こめて…
皆の力が集結して完成した作品なんだ
アニメ映画…

公開当日にテレビで発信された
新海誠監督のコメントの言葉が重なりました。
前日の京都アニメーションの事件に触れて

「あまりに巨大な理不尽…
お客さんに喜んでほしくて、楽しんでほしくて、
一枚でも良い絵を 少しでも美しい絵を描きたいと、
技を磨いてきた方々だと思うんです…

そして、遺族の方が語られた
「エンドロールに自分の名前が載っていることを
本人共々家族でとても喜んでいた…」という言葉


この映画鑑賞から、 さらに
悲惨な事件を 重く痛く感じました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

by erich50 | 2019-08-03 15:49 | 映画鑑賞 | Comments(0)