「こどもとおとなの空間デザイン」トークイベントに行ってきたよ

先日、とても興味深いトークイベントに行ってきました。

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お台場にある
何ともカッチョ良いオフィス…
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水上を無人運転の「ゆりかもめ」に乗って、
運ばれて行くだけで、
何だか夢の世界へ行くような感じ 
でした。

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いや、君じゃないって…!


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「子どもも大人も居心地のよい空間とは、どんな空間だろう。」
そんな
普段子育てをしているお母さんがぶち当たる様々な問題を追求して、
実際に子育てをしている人がチームを組んで
「こどもとおとなの空間デザイン」という本を出版されました。

東洋大学ライフデザイン学部 人間環境デザイン学科の教授先生と
乃村工藝社にお勤めする育児中の社員さんたちだ。
そう、その道のプロ集団なので、鬼に金棒。。。

自身の子育てを通して
授乳室の研究をされてきた東洋大の 仲先生
子どもの生育環境をテーマに調査研究をされている工学博士でもあるのです。

彼女だって
仕事と育児に悩んだ時期があったことでしょう…
悩みながらも、
日々の生活を 大事に送ってきた
食べること暮らすこと
子どもたちと笑い合い
家族に愛情を注ぎ注がれる。。。

そこに、自分の世界
自分の勉強、研究、仕事をつなげて〜

そうやって
ご自身の乗り越えてきたことの上に、
輝く実績が積まれて行くんだなぁ
なんて
感動してしまった。


この本は、
「こどもも大人もともに心地よく過ごせる空間には
共通するデザインの考え方がある」という仮説を立てて
商業施設、文化施設、公共施設、医療福祉施設などの設計者や運営者に
インタビュー調査を行っている。
写真も多く、共通するデザインの考え方を丁寧に解説してくれている。

へぇ?! だからそうなのか…
ふむ、なるほど。。。
ここ、行ってみたい!
などと、ページごとに楽しめる。

おもしろいのは、
「こどもあるある」の章だ。
こどもってそれ、やるよねー
何で好きなんだろね〜
などという項目


施設を作る側の人は、そこから
子どもの危険な行動につながることを発見し、
上手な防御方法を考える。

「こどもの身体データ」も
その道の人には大切な情報だ。
公園遊具のデザインをお手伝いした時に、
本当にこのことを知り尽くしたプロにどれだけ助けられたことか!



同時に、英文でも書かれている今までにないタイプのこの本
これは、
日本におけるこども環境に対する取り組みを
世界に発信していこうという著者の熱い想いがある。

日本人はとかく
「海外のものは素晴らしく、それにひきかえ日本は…」
という風潮があるのだが、いやいやどうして
日本には世界に誇るべき点が多々あるということ!


これは、本当に感じている。
特に授乳室やトイレなど
ドイツで暮らす娘がよくぼやいているが、
デザインや色彩がモダンでかっこ良くても、
え? 何で?どうして?
という配慮の足りない数々もあるのです。
その点で、日本のあれこれは
本当に細かいところまでよく考えられているんですよね。

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ということで、
子ども関係、空間デザインに関わる方には
必読の本だと思います。

そして、
今度は、このチームに
ぜひとも、越前の「武生中央公園」と「かこさとしふるさと絵本館」に
取材に来ていただきたい!
と、思いました。



この日、
控えめに 無難に… と
黒い服で参加したのだが、

う…

建築家あるある
建築関係さんは 皆、黒がお好き

黒をお召しになっている方々が多かったなぁ。









by erich50 | 2018-02-18 01:05 | つぶやき | Comments(0)