あたりまえの子育て


娘が、ドイツで出産しました。
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大変な出産前後に、
駆けつけてあげられなかったこと…
自分が、母親にしてもらえた数々のことを思い出すと、娘に申し訳なく…
その場に行かれない自分を
もどかしくも感じていました。

日本では、
実家の母親が何かと頼りの柱です。
私も、自分の母にずいぶん助けられました。
妊娠中は
精神面で、相談に乗ってもらえたり、
産後はどっぷり里帰りで、
上げ膳据え膳のうえ、
赤ちゃんの世話まで色々手を貸してもらえて〜〜
まるで、お姫様状態でした。

でも、
良い面もあれば、
ちょっとまずいんじゃないか…?
という思いも、
3人出産していく中で感じていました。

里帰りしてしまうと、
身体は休まる期間にはなるけれど、
夫婦としてのせっかく築いてきた生活が寸断され〜〜
夫の父親としての目覚めを妨げてしまう…

私は、3人目にして初めて
それじゃいかん‼︎ と、
妊娠中から、妊娠出産の知識を話し
(どれほど伝わったか解らないが…)
立ち会い出産出来る産院を探して
自然分娩し、
(一人目二人目は、市立病院で言われるままに、陣痛促進剤を使った計画出産でした)
そして、退院後はすぐに自宅に戻った。

新生児と父親を触れ合わせることが、
いかに重要かを身をもって感じました。
女性は10カ月間、自分の身体で赤ちゃんを感じてきたけれど、
男性にはそれが出来ない…
それを埋め合わせられるのは、
新生児との生活だと思っていました。

娘からのいろんな報告を聞く度に、
このドイツでの待遇は なんて素晴らしいのだろう⁉︎ と、
昔、私がもどかしく感じた数々が
上手に対処されていることに感動しました。

日本の妊娠出産の事情より、
絶対恵まれているわ‼︎と、
あまり心配しないで遠くから見守っていました。

今回、やっとドイツに渡ることが出来、
その 現実を実際に感じています。

妊娠中に、夫婦で妊娠 出産 赤ちゃん
について学ぶこと。
妊娠中の妻のケアの方法も学びます。
父親予備軍の仲間と一緒に、
マッサージ方法や出産介助の仕方も夫婦で学びます。

立ち会い出産は、
あたりまえすぎるもちろん、
会社もあたりまえに休みます。
育休なんて言葉は必要なし!
家族の為に、何か月も
あたりまえに休みます。

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これは、出産直後に
赤ちゃんを産湯に入れているところです。
右は、指導している助産師さん

日本の
ただ立ち合う、臍のを切るパフォーマンスとは違い、実践を直に学びます。


オムツを換える練習も、妊娠中に習得済み!
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自宅には、パパ手作りのオムツ換えの台が、各家庭にあります。

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3日で退院した後は、
毎日、助産師さんが自宅に訪ねに来てくれます。
お母さんの身体と、赤ちゃんの状態を診てくれて、なんでも相談できます。

3か月たった今も、
何かにつけ来てくれます。
パパにもしっかり話を聞き、アドバイスしてくれます。

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あたりまえに、パパが食事の支度を始めます。

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お風呂に入れるのも二人の作業。
オイルマッサージ担当はパパ
ベビーバスに入れるのはママ
服を着せるのはパパ
授乳するのはママ

なんて素晴らしい連携プレー!



異国の地で、一人で
頑張っているのだろうか…
どんなにか不安な気持ちも抱えているのだろう…
と、少々心配していました

が、

羨ましいくらい 普通に幸せな生活がまわっていました。


by erich50 | 2016-07-09 11:25 | ドイツレポート | Comments(0)