子どもの「困った」に効く?!

静かにしていなくてはならない場所で、
子どもが さわいでしまう…

こんな時、どーしたら いいの?!!

子どもの「困った」に効く?!_c0243807_15394507.jpeg

そんな、切羽詰まった ママの問いかけ
これって、いつの時代もありますよね。


実は、地域で開講される「乳幼児の子育て連続講座」なるものに、
「遊びのヒント+実践工作」という形で、そのうちの一回に伺う事が多いのですが…

あるとき、
なんだか、お母様方の元気がなく…
皆揃って、不安げな表情をされているので、心配になりました。

主催された公民館の方に話を伺うと
「前回は、大学の保育学の教授先生の堅い講義だったものですから…」
と、言うではありませんか?!

…はぁ?
その教授先生の講義とは 一体なんぞや?


ママの問いかけに対して、教授先生の回答をみると…


「口うるさいママの話しかけは、子どもにとって雑音として処理され
ママは、ますます過干渉の悪循環になります。
ママの指示が多すぎると、自分で考えたり、自己決定する機会のない
受け身の人間になり、ママはますます過干渉の悪循環になります。」

「公共の場は、子どものルールより、社会のルールが優先
「親力」が、問われる場です。」

って、

おい お〜いっ〜!!!!

なんて、救いのない、、、、
これじゃぁ、萎縮しちゃうよね。


でね、
その解決法が、

1 わかっても、わからなくても、繰り返し呪文にかける
2 戸外へ出て気分転換する(病院の待合室などの時) 
3 魔法のお出かけグッズを小出しにする       
(おもちゃ、絵本、飲み物、お菓子)

だってぇ〜!!
ほんとかよぉ、、、

この教授先生は、『自分で子育て』をされてきたんだろうか…?
と、私は思う訳です。


子どもの「困った」に効く?!_c0243807_15465884.jpeg
そうです。
実践してきたという 確固たる証明があるざんす。



まず、
子どもに言っても、話しても、わからない。
と、思うことなかれ!


子どもはどんなに小さくても、お母さんの話すことを
耳から入れて、脳に届けています。

まず、「おでかけ」の前に、

今日はどーして そこへ行くのか?
前知識として、情報を流しておいてあげると、
目的地へ行く楽しみが増えます。
目の前にある現実を照合して楽しめるんです。
子どもの「困った」に効く?!_c0243807_14410607.jpeg
「子どもには、言ってもワカラナイ」というのは、とんでもない間違いで、
わかってない のは、大人の方です。



子どもは、何か自分にとって 不快なこと、嫌なことがあるから、
それを発信するために、解消するために、
声を出したり、動き回ったり、泣いたりするのです。
(その逆で、うれしくってハイテンションってこともありますが)
子どもの「困った」に効く?!_c0243807_14402381.jpeg
決して、ワザと、大人を困らせようとか、
その先の何かを求めて下心をもって、
泣いたりわめいたりしているのではない。

ものすごく純粋に、何かを訴えているのです。
ごく、あたりまえの自然な行動なんです。

だから、

とりあえず、
 その気持ちを受け止める。わかってあげる。

何が、不快なのかをみつけてあげて、共感してあげよう。
子どもの「困った」に効く?!_c0243807_14465581.jpeg
そして、

意識をそらす。興味の方向を違う方にもっていく。

子どもは、好奇心のかたまりちゃん!
「あれ、なんだろう?」
「これ、なんだろう?」
そのへんにあるものを何でもとりあげて、
一緒に考えてみよう。

おうちには、ないものが いっぱいあるねぇ
看護婦さんや受付の人、制服や動きやなんでも観察したり
「◯◯しているんだよ」
「しているのかな?」
などと、想像をふくらませて、いろんな話を親子でする。
子どもの「困った」に効く?!_c0243807_14495550.jpeg
そして、
子どもの理解に近づける。


電車に載ってる人は、みんな どこかにお出かけなんだね。
病院にいる人は、みんなどこか悪いから来ているのかなぁ?
傍らにいる大人がわかりやすく話をすることで、共有する感覚に気付ける。
具合が悪いとき、うるさく騒がれたらやだよね。
早く治るといいね。
なんて
周りの人を思いやる気持ちだって 育てていける。



外へ出て、気分転換 は、5秒しかもたない…
子どもの「困った」に効く?!_c0243807_14402772.jpeg
1、 2、 3、 4、 5… 〜〜〜!!!

持続させるには、本当に気分を転換させるには、
五官に刺激を感じさせること!

子どもの「困った」に効く?!_c0243807_14565747.jpeg
何かをさわってみたり、足踏みしたり、
床のタイルや葉っぱを数えたり、
雲を見上げたり、、
感じた五感を言葉にして会話をしよう!


そして、
この世に、魔法のグッズなどはありません。
そう、魔法をかけるのは、傍らにいる大人なのです!


その道具(おもちゃ)を渡したからといって、道具が子どもを遊んでくれるワケではない。
それを媒介にして、親子で会話をする。
対等な人間として、世間話を交えて遊んでみて下さい。

「親力」ってものは、子どもと暮らす中で少しずつ養われていくもの。
最初から身に付いている人なんていないから、ご安心を!

子育てする動物としての本能と、無意識であった自分の子ども時代の記憶や感性を基に
様々な自分の得た経験や感覚をたぐり寄せて、手さぐりでやっていく…
それが「子育て」
子どもによって育てられるのが「親力」なんじゃないかな?

常に、子どもの気持ちに寄り添い共感できる、楽しめる、
それが、一番大切なこと。



す、すみません、長くなってしまいました。

これは、当時の
講座にいらしたお母様方に配布した 早未流伝授のレポートでした。


具体的な 遊び方や対処法を
もっと 一目でわかりやすい イラストにしていきますね。

最後まで、お読み下さりありがとう。









by erich50 | 2015-07-08 17:55 | 早未流 子育て論 | Comments(0)