ひなまつり  積み木のおひなさま

遊べるおひなさま…
そんな積み木の雛飾りです。
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この積み木雛は長女のために作りました。
話せば長いお話が~

初めての赤ちゃんで女の子…! 
その年のお節句前にはものすごい量のお雛様のダイレクトメールが届きました。
しかし、どんな高価なお雛様を見ても、気に入るものはありませんでした。

どうしてか…?! 
自分の中では、実家で幼い頃からみていたお雛様が唯一素敵なお雛様で、
それ以外はどうしても受け付けられない。

子どもの時代に、お雛様を飾るたびに母は
「このお雛様はね、おじいちゃんが、何軒ものお店を見て回って
やっとみつけた、お目にかなったお雛様なのよ。最高にきれいな、いい顔立ちのお雛様でしょう~」
そんな由来を聞かされていた…。
なので、実家にあるお雛様が一番大好きで、
他のお雛様をちっとも欲しいと思えなかったのです。


しかし、世間では(当時)
女の子のお節句祝いには、お雛様を買ってあげないとかわいそう、、、
なんていう空気が立ち込めていて…
しかも、嫁の実家が贈るものだとか… なんだいそれは、、、(ー_ー)!!

近所のお母さんは、二人目の女児出産でも、豪華七段飾りを当然のように買い揃えていました。
「嫁入り道具だから、一人に一セットずつ買ってあげないと!!」って、
…まだ生まれたばっかりなのになぁ、もう、嫁入り道具なんだぁ、、、

狭いアパートに、七段飾りが2セット… どうやって寝ているんだろう??
「段飾りの下にまで布団が入り込んでるわ!」
なんて笑っていたけれど。。。

「へぇ?!なんで買ってあげないの?」 と、気の毒そうに言われたのが逆に気になった。

お雛様を買ってあげない この子ってかわいそうなの?!


確かにこの時期に新聞の投書欄に必ず登場するのは、
昔、お雛様を買えなくて… とか、家になくて… と、寂しい思いをされたご婦人方が
いろんな思いで投稿されている。
時代はずいぶん変わってきても、そういうお雛様に込められる想いはとても重い。


そもそも お雛様、ひな祭り ってなんなの?

お雛様には古い歴史があって、平安時代の9世紀頃から
「子どもの幸福と身の安全」を願ってお祓いや厄除けの祈りを負わされた人形と、
源氏物語や草紙類にある「ひいなあそび」の小さなもてあそび人形との二つが、
長い歳月の間に結び合って発展したものだそうだ。

そして、ひな祭りとは、女の子の健やかな成長を願う「桃の節句」
紙や植物で作った簡単な人形をなで、けがれを祓った後、川に流して健康を祈る習慣があった。。。

なぁんだ!
じゃぁ 私、作ろうっと! 自分好みのお雛様を!

作りながら、この子の健康と幸せを願おう!
それって、何よりの初節句のお祝いになる!

そうだ、毎年いろんなお雛様を作っていこう! そもそも紙や植物で作るものなんだし!!!

というわけで、作ったのでした。


それでね、 購入したときこそ
「かわいいこの子のために…!」という、あったかい想いであふれた雛飾り…なんですが、
たいていは、その高額さゆえか、
子どもたちが、手を伸ばすと…  「触っちゃダメーッ!」
と、手をはたかれているんですよね、、、

そんなぁ~、誰のためのお雛様なのよ、、、

というわけで、子どもが触って遊べるおひな様を作ろうじゃないの!
で、 積み木 です。
どうぞご自由に、遊んで愛でてくだされ!

ダイレクトメールで届いた「雛人形パンフレット」を資料にして、積み木にアクリル絵の具で描きました。

うちの娘は、お内裏様を横たえ、その上におひな様が立ち、
三人官女を積み上げトーテンポールにしてましたっけ!


そうそう、ひな人形のお内裏様を裏返して見たことありますか?
これがまたウケるんですよ! 笑っちゃ失礼なんですが、笑っちゃうんです。。。
それは足の恰好なんですね。
幼稚園では、毎年恒例でこの裏返しをそぉ~っと、見せていました。
お内裏様の秘密… って。
そこんとこもちゃんと再現しました。
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by erich50 | 2012-02-27 22:49 | 季節の工作 | Comments(0)