どうしたんでしょう? この日本
ハロウィンハロウィン…って大騒ぎ!?
よく、大はしゃぎでおめでたく浮かれた状態のことを
「盆と正月がいっぺんにきた…」なんて表現がありますが、
まさに、そこんとこだけをとって 大フィーバーしているのが今のこの状態なのではないかしら?
仮装を楽しんで、かぼちゃを食べて、菓子をもらう 行事 ではないんだけどなー
そもそも ハロウィンとは、キリスト教の聖人を祭る11月1日の「万聖節」という祝日の前夜祭です。(クリスマスイブのような感じかな? クリスマスはイエスキリストの誕生日)
もともとは、古代ケルト人の収穫感謝のお祭りでした。一年の作物の実りに感謝して、次の年の豊作を願う…(日本の新嘗祭=11/23 のような感じかな?)(秋の収穫を祝う祭り)
古代ケルトでは、11月1日が新年で、10月31日が一年の終わりの日なのです。(日本の大みそか だよね)
そして、この新年を前にしたこの日の夜に、先祖の霊が帰ってくる(日本のお盆のようなこと)
ただ、悪い霊や魔女も一緒にいっぱい あの世から出て来てしまうのです。悪霊が来て作物を荒らしたり悪さをする…と信じられていて悪霊を追い出す儀式 魔除けの火をたいたり、身を守る為に仮面をかぶったり仮装をしたのです。霊に、連れて行かれることを逃れる為に「私は人間ではありませんよ!」 ということで仮装するのですが、この古い習わしが、アメリカなどに伝わると、(ヨーロッパから移住した人々が、子どもの楽しめる行事にアレンジしていったと言われています)子どものお祭り色が強くなって、にぎやかに騒いでご馳走を食べて収穫祭りを祝うということになったようです。
で、どんどんエスカレートして、逆に、オバケの方を驚かしちゃおう!なんてノリになったのでしょう。
子どもが仮装して、近所の家を回り「Trick or Treat! おかしをくれないと いたずらするよ!」と言ってお菓子をもらいます。家の人は「Happy Halloween! ハッピーハロウィン」と言ってお菓子を渡すことで神さまが食べてくれたことになるのだそうです。
カボチャ?あれは、ジャック・オー・ランタン と言います。ジャックという飲んべえの荒くれ者が、あの世とこの世のどちらも行かれず、ちょうちんに火を灯して(最初はカブだったらしい)さまよっているのです。 魂のシンボルと秋の収穫のかぼちゃが一緒になったんだね。
しかし、よくよく考えてみると、万国共通に 人々の考えていることって似たり寄ったり なのかな???
このハロウィンのように、「仮装して邪気を祓う」というのは、すでに古い時代から日本でもあるようです。そう、旧暦の新しい年 立春! その前の日が、節分です。追儺祭 というのがあります。
京都の花街には、仮装してお茶屋を回る「お化け」という行事が受け継がれているようです。江戸時代から始まったようで、普段の日とは異なる格好をして災いから逃れる厄よけの風習があったようです。京都では、その日は一般の女性も日本髪の結い方を変えたりしたそうです。
節分で、鬼に豆を投げつけるのも厄払い。邪気、邪鬼、鬼に変装して 豆まきっていうのも なんだか同じだよね
2月の最初の午の日に行われる 初午 っていうのも…農作業を始めるこの日に田の神さまが山から下りて来て、秋に帰っていく〜五穀豊穣を祈ってご馳走を振る舞って 子どもが集まってぴーひゃらどんどんお団子食べて〜
しかし、日本の子どもたちはお菓子をくれ!と大人を脅すこと無く、神さまや大人たちのお手伝いをして、ご褒美としてのお菓子を頂く のであった。鬼や悪霊がメインではなくて、やっぱ 神さま 信仰なんだね。
ハロウィンハロウィンと、盛り上がるのなら今度は、お盆も節分も盛大に?! なるのかな?頼んだぜ! 若者たち